アフターコロナ/withコロナ禍で「これから3年間まちづくりに関わって出来ることは?」プレゼンしました

未だ新規感染の発表が続く(中でGoToキャンペーンが始まる)日本。

「今後まちづくりをどう進めていけばいいのだろう」
「市民交流が軸の地域活動が休止中/縮小中、今後どう運営していこうか」

各地で模索と試行錯誤が聞こえます。東京で先進的な場づくりや子育て支援等している友人知人たちも同じく……


とある貴重な機会をいただけて、先月6月初旬、「これから3年間、もし私がまちづくりに関わるなら、出来ることは?」を10分プレゼンさせていただきました。

「アフターコロナ/withコロナ禍で」というキーワードはプレゼンテーマにありませんでしたが、現況のまちづくり、ここをカットすることはできません。

他の方々のアイディアや現状の捉え方も興味津々な私。私の資料も意見交換のひとつになればと、了承いただいた上でプレゼン資料を一部公開してみますm(_ _)m


↓一言一句正しくはないですが(ザックリまとめすぎかも💦)流れは以下のとおりです。

(プレゼン冒頭は自己紹介しました:「プロフィール」ページをご覧ください)



「3年間で、何ができるか」、本来(従来?)は、このように「課題/解決策/進捗/目標」を設定してロードマップ提示が一般的だと思います。

出典:総務省「地域IoT実装推進ロードマップ(改定)」の公表(H30)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000164.html


……が、新型コロナウィルスによる行動や思想の変化、新たな危機管理が必要な今、容易にロードマップに落とし込むことはできず、また、それは正しくないと判断しました。すみません。

例えば、先ほどの総務省ロードマップの内容にも少し触れさせてください。

「テレワーク」という項目に、2020年度までに「雇用型在宅型テレワーカー数:10%以上」とあります。

コロナ騒動が起きなくても色々な対策がなされていたと思いますが、コロナ登場によって、対策や補助/支援がなくても、テレワークは一気に進みました。企業や働いている方々自らが即座に舵を切ったたためです。むしろ、コロナ禍でも政府や自治体の要請や対策を待っていたら、こんなに早く進まなかったのではと感じています。

「教育クラウド・プラットフォーム」の項目には、2020年度までに「クラウド上の教材等を利活用可能な学校:100%」とあります。

コロナ禍で先の見えない休校が続き、多くの親が「オンライン教育を実現してほしい」と心から祈ったと思います。私もそうでした。この100%の目標を本当に実現してほしかった、でも、コロナ騒動が起きても、体制か何れかの要因で、こちらへの舵は素早く切られませんでした。

教育と経済、もちろん完全に並列には語れませんが、従来のような「中長期化計画を立て、そこから紐解いていく手法や進め方、従来の指標に基づいた評価の仕方」をもう一度見直すタイミングではないでしょうか。

ロードマップをきれいに描くより、皆が「必要だ」と感じたときに、素早くスムーズに舵を切れる余裕や身軽さを持っていること。

例えば、場づくりの最たる作戦が、イベントを実施して多く集客すること。宣言が解除されたとはいえ、制限が続く中での実施は、今いる市民の方々のストレスを高めるだけとなる可能性があります。

ただ計画どおり実施するだけでなく、状況ごとに、人々の想いやニーズに柔軟に寄り添えること。

ということで、今とこれまで「市民の方々がどんな想いを抱いているか」 コロナ禍で対面での質問は難しいため、市役所のアンケートや地域活動のレポートなど、様々なデータを改めて見つめてみました。


全体として、様々な試みや対策はうまくいっているように思えます。

ただ、もう少し個別の想いや背景を詳しく知りたい部分あり、一部を赤字で載せました。例えば、

・多くの自治体アンケートも回収率は半分いけば上々ではあるものの、答える方は好意的な方が多く、残り半分の方が答えた結果はどうなるのか??

・「交通が不便」路線や本数が増えたら当然便利ですが、例えば「バスはこの道を通ってほしい」「接続のため時間をずらしてほしい」など、今ある限られた資源を工夫して便利になるという声はあるか??

・地域イベントへの「市民」の参加率(市外が多かったりするか?)、市民の就職状況(どこに通勤している?)、市内の各企業の将来的懸念は??

などなど……空き家バンクについても、東京23区や岐阜で私自身が空き家を探して突撃していたことありますが、「中が工具だらけで危ないが撤去費もないから貸せない」「オーナーが行方不明」「土地と建物の所有者が異なり、意見が合わない」という事例がありました。「空き家バンクに登録してください」だけでは空き家活用は進まず、状況の丁寧なヒアリング/個別の対策が肝となってくるはずです。

そういったコロナ禍の状況や地域のデータで感じたことから、私が3年間で出来ること/まちづくりで取り組みたいことを、次にキーワードで挙げてみます。

軸は、屋外も軸に」「市内(県内)を中心に柔軟な計画歩きたい町に」……「場」で縛り「集客率」を見るのでなく、「フロー」を重視する。

評価や判断の基準として、まずは改めて、市民の幸せの尺度

「市民の幸せの尺度」については既に取り組まれているプロジェクトもお見かけしました、この内容もきちんと勉強していきたいと思いますが、例えば「まちの良いところ」で「自然がある」「文化がある」など一般的な選択肢を用意するのでなく、もう少し個人に立脚した、「あなたはどこが好き?よく行く?」「このお店が大好き」「ここから見える景色が好き」「どんなイベントに参加している?」「何があったら嬉しい?」など、個人の想いや体験を重視して、尺度化していきたいです。

これらを通して「人々の、地域がわからない→わかるへ」「自治体の、人々のわからない状況がわからない→わかるへ」、お互いのわからない→わかるが進んでいくはずです。

その裏側で、並行しながらITの浸透率を高めていく。withコロナでもアフターコロナでも、ますます加速するであろうオンライン施策、サポートを充実させながら、市民のIT参加率を高めていく。

以上のキーワードで先を見据えたまちづくりとして最終評価基軸市の取り組みの認知度を、市内を超えて市外へも高めていく。以上をブラッシュアップしながら評価を続けていく仕組みを残す、これらが「私の3年間で出来ること」です。

しかし、これらのキーワードに先立って、何よりも一番大事なのは


市民の皆さんのリアルな声を聞くことです。とにかく、ここです。個人が独自で決めた選択や思想のみで進めることができても、最終的に良いまちづくりにはなりません。

すでに地域で活動中の皆さんはもちろん、地域で暮らす全員のリアルな声を丁寧に多く集めること。

次のページには、この「3年間で出来ること、に必要なメンバー」を記述しました。


IT機器やセッティングに長けた人。オンライン配信や、屋外イベントでの機器の手配や設置。IT浸透のハード面サポート。私はプログラムなどソフトは強いですが、ハードはしっかりしたプロが必要です。

各世代ごとのインフルエンサー/アンテナ感度の高い市民の方。私が他の世代の声を集めようと思っても限界があります。同じ世代だから理解が容易な、各世代ごとの流行りがあります。例えば、高校生に人気なオンラインの歌やアイドル、高齢者に人気な折り紙の細工やマージャンなど。イベントの企画や周知/広報のため、世代ごとで中心になる方を集っていきたいです。


最後に、ロードマップまではいきませんが、年ごとの進捗イメージを書いてみました。先ほどのキーワードも入っています。

1年目の今年は、小規模なイベントでメンバーを集っていく。中心地の方からヒアリングを進めていく。集まったインフルエンサーの方と一緒に、世代ごとに響くイベント企画やアンテナショップ誘致を始め、関わる人数を増やしていく。屋外での取り組み=歩行者天国などをお試し開催していく。

2年目の後半、ある程度の接触人数が増えた段階で、多世代交流(=「世代ごとに響くイベント」で関わる人々が増やして「多世代交流」と段階を踏んでいく)、その発展で幸せの尺度を皆で考え整理していく。その中で、今後の比較元となる「市街地利用率」などのデータも収集しておく。

3年目、または、ワクチンや医療体制が整ってコロナ不安が落ち着いた段階から、県外との交流も増やす=県外への広報や県外からのゲスト招致も行っていく。尺度設定から1年経過して振り返りを行う(市街地利用率や幸せ尺度などの変化)。

ワクチンができても、さらに新種コロナウィルスが出てくるという噂もあります。計画に縛られすぎず、個々人の価値観とフローを大切に、気軽に関われる場のあり方、関わる人々の想いで舵を切れる計画の柔軟さをもって進めたらと思います。

以上で、アフターコロナ/withコロナ禍で「これから3年間まちづくりに関わって出来ることは?」のプレゼンを終えます。

拙い発表/内容であったかもしれませんが、ご清聴ありがとうございました。



……心とこれまでの経験/体感をこめまくったのですが、どうでしたでしょうか、感想やら気になりますッ!😅


まちづくり、「自分の住む地域を楽しくしたい」の勢いが昔から強い私😅 他の方々のアイディアや現況の捉え方なども興味津々。色々伺って勉強したいです。

(時々、見つけた気になる情報をツイートしています↓)



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